箱の家の過去・現在・未来
講師:難波和彦氏
2000年は、難波和彦氏を四日市地場産業振興センターに迎え、『箱の家の過去・現在・未来』と題して開催されました。
「箱の家」は、都市型住居のプロトタイプとして難波氏が追求し続けている住宅で、文字通りの単純な箱型の外観に吹抜けのある一室空間で構成され、構造や材料、設備が標準化されたローコスト高性能住宅です。第1号から順にスライドで解説していただきました。
これからの住宅の基本型として、「工業化でもなく、夢のような新しい提案でもなく、核家族幻想によらない一つの演技=振りとして『箱の家』を提案した」という難波氏の言葉が印象的でした。
講演終了後、にわか仕立てのサイン会となり、山積みされた著書「箱の家に住みたい」は完売する程の人気でした。
夕刻の懇親会でも、アルコールでほんのり顔を染めながら気さくに歓談していただき、参加者にとって充実した一日となりました。